テグスは漢字で「天蚕糸」と書きます。
昔は、天蚕などの幼虫から取れる絹糸腺を引き伸ばして作られており、大変高価なものでした。
もともと日本で開発されたものではなく、江戸時代に中国から輸入されていたといわれています。
その時は釣り糸としてではなく、荷物を縛るために使用されていたそうです。
そして、非常に丈夫な糸だと感じた漁師の方が、漁業に応用して釣り糸として使われたといわれています。
現在では、ナイロンや化学繊維で作られるようになり、手軽に購入できるようになりました。
最近では、100円ショップや手芸店でも販売されるようになっています。
非常に丈夫で安定性があり、しかも素材によっては伸縮性もあるため、その品質の良さからプロの漁師も愛用しています。
また、テグスは0.1号や10号など、細いものから太いものまで豊富な種類があるため、様々な用途で使用される非常に便利な道具だといえます。